ほんの少しだけ自慢させてください。

 

デフレのスパイラル。

今日TVで2回聞きました。デフレ宣言したからでしょうか?

理屈は簡単。

激安商品が流行ると、最終的に自分の首を絞めかねたいと言うことです。

 

利益の少ない激安を作るには、人件費か素材のどちらかを削るのが、

主流のやり方です(コストダウン)。

そして、このやり方に対抗するには、中小企業じゃ張り合える

限界があり、体力が切れた時には、倒産になります。

そして、倒産すれば雇用が減り、また無職の人が増える・・・

今、日本が本当に必要なのは、国産の物を買うって事だと

思ってます。食物だけじゃなく、電化製品も衣服もです。

雇用が増えれば、必ず景気は回復します。

 

ようは資本の大きい所の、一人勝ちのしやすい時代なのです。

そして、その結果、人件費は外の国へ出て行き、

売れれば売れるほど、日本は景気が悪くなります。

潤うのは、発注を受けた国です。日本から見ると安くても、

その国では普通の金額ですからね。

 

この激安に対して、今年は特に悩みました。

特に3月〜5月は、このことだけを考えていました。

一時間600円台で飲み方題、叉は価格崩壊などが増えてきて・・・

激安に張り合うのか、自分の信念貫くか・・・

当然激安に張り合えば、今存在する梅酒は無くなり、飲み方題でも

元を取れる梅酒に切り替える、もしくは梅酒そのものを撤廃する

どちらかにしなくてはならなくて・・・しかし、これこそが

デフレのスパイラル。

 

分かっていながら選べるはずも無く、

そして、僕は選びました。

食も酒も、文化だと信じて、仕入れる物の質を落とさない。

蔵元の評価を下げないという事を。

(と言いながら、今回トチナビで飲み方題企画をしています。

ただし、期間限定の栃ナビ様とのコラボ企画だけですのでご了承の程)

 

普段から、本来運営できるギリギリの値段設定にしている

と思ってます。だからこそ、もっと安くすると言う事は、素材

の低下に繋がる訳で、お客さんを低価格で呼ぶ為に質を

下げるのは、最終的に良くないと判断しました。

そして選んだのが、

食の文化を大切に(ぱかぱかHP内)

 ぱかぱかの素材は出来る 限り国内産の物を使用しています。
 『家族に作る食事』をテーマにし、食文化へのこだわり誇り
 を持ち、安全、安心をいつでも心がけております

自分の決心が揺るがないように、今の時代のやり方に

染まらないようにしました。だって家族に中国産の素材は

あまり食べさせたくないしね!

 

このやり方を選んだ瞬間見えてましたよ。暇な日が続くと・・・

案の上、暇な日は増えたし、今でも暇な日は多いです。

10月の一週目などは、週に3万台しか売れなかったッて言う

開店以来ワースト記録も作ったし・・・

 

けど、自分で予測はしていただけに、

我慢は何とか出来たけど・・・

 

そして今回、デフレのスパイラルの原理を話しているのを、

メディアで見ました。

この日を心の底から待ってました。

この原理を僕なんかが話した所で、何にもなりません。

メディアか政治家が大きな声で発言してこそ、変わる可能性が

ある訳で・・・

 

即判断は危険かも知れませんが、この話が出てくると、

不景気の底に近づきある気がします。

今の不景気は、世界同時不況がきっかけになったかも

知れないけど、日本人が自ら激安を買う事で

生み出した不景気だから、と僕は感じている為・・・

 

激安が流行るうちは、景気回復はありえません。

そして、良い物、文化は衰えていきます。

 

ここまで来て、ここまで動かないと言う戦略を取り

我慢してきた自分を、少しだけ褒めたいと感じました。

週末暇なのは恥ずかしいし、きつかったけど・・・・ね。

それでも低価格参入だけはしませんでした。

 

そして我慢できたのは、今のぱかぱかを好きだと

言ってくれる、ぱかぱかファンがいてくれたからなのですが

言うまでも無く、僕も、ぱかぱかファンの一人です。