10月14日がぱかぱかの9回目の誕生日です。

もう1ヶ月とチョイですね。そこで今回より毎火曜日5回に渡り、

“僕と競馬と馬と馬券” の第2弾 “僕とお店と涙と笑顔”を掲載して

いきます。暇な人だけ読んでください。

 

第1話 復活と2つの失命

 その頃の僕って凄く、くすぶってた。何かやりたい。でもやれる事など、何も

無い。代行運転のアルバイトをして、とりあえずの収入だけで日々を淡々と

過ごしていた。26歳一度お店を失敗した僕には、もう夢も希望もまったく無く

て、泥靴で歩き続けた足跡だけがはっきりと、切り刻まれていた。

ゴールデンウイーク“XジャパンHIDE死去”のニュース。

愕然とした、もう全てが嫌になった。お気に入りのXだけじゃなく、HIDEまで

聞けなくなる。事実を受け入れられず東京に向け5月3日午前3:00走り

出した。そう向かった先が東京では無く、未来だった事など、この時点で想像も

しなかったけど・・・。築地本願寺で見たもの、それはHIDEの生きてきた道

そのものだった。沢山のファンが泣いている。中には冷やかしもいたけど

そんな連中はどうでもよかった。慕われている、別れを惜しまれている、

形容できない人達もいた。羨ましいと言う言葉が巡り廻った。

今オレが死んだら何人泣くかな?下手すりゃ喜ばれるかな位に感じた。

やべーこんな人生つまらないなーと必死に感じた。

“今のオレに何が出来るのだろう?”“何も出来ねーなー”

HIDEのビデオを見ながら、そんな事の繰り返しだった。けど違った事が

一つだけあった。絶対に動き出すと言う気持ち。

そして本当は一つだけ見えていたんだ。それはその日から一年くらい前の事

だけど、仁ちゃん(高校の先輩)から電話がかかってきて言われた、僕の人生

で一番嬉しかった言葉。“よーおめーよーいくらあったら店復活できんだよー。

俺とけんと松とシャーで金出すからお店もう一回やらねーかー?飲みに行く

店ねーしよーどうせ使うんだったらおめーん所で使いてーしよー”

その時は、はっきり断った。“嬉しいですけど、すいませんもう自信ないん

でー”と。しかし一年後の今、その言葉が蘇る、そして頭を駆け巡る。

怖い、一度失敗した道に戻るのは怖すぎる。また失敗したらの声も同時に

こだまする。ましてや不景気のど真ん中!

けど、お店開けられれば少しだけHIDEの真似が出来るかも?本当に久し

ぶりのポジティブ思考。しかし一度ポジティブになれば話は早い。

先輩達に喜んでもらえて必要とされるだけでも今よりはいいじゃん。根は単純

思考のB型さん。妄想が更なる加速を手伝い、何も出来なかった2年分を補う

ように、一気に走りたくなりました。

しかーし現実にお金は無い。親に言っても反対されるだろう。こっそりお店に

忍び込み、電気の通わないお店で、掃除をする日々が始まりました。そう最大

に恵まれていたのが持ちビルだった事です。

当然作業は深夜に一人な訳で、真っ暗な上、鏡だらけだったこの場所にいる

のは、涙がチョチョ切れるくらい怖かった。がさがさ、なんて音がしようものなら

顔がマジで引きつる。そんな事を4ヶ月続けた後、両親とも、もめてもめて、

脅して(←)やらせてもらいました。そして真っ先に仁ちゃんに電話をして

“復活します”“いつ?”“明日”“まじかー”

こんなやりとりをした事が昨日の事の様に感じます。そしてこんな急な

やりとりにも関わらず、19:00コースターをお祝いで持って駆けつけてくれ

ました。そして嬉しそうな顔で仲間内に電話して、

“何処いると思うよ?!トーキング(前名)だぞ”

慌てて駆けつけてくれる先輩方。悪口言われ放題だけど、怖い涙じゃない

涙がチョチョ切れるくらい嬉しかった。

そしてこの日から、ぱかぱかの1ページがスタートしていくのです。

続 火曜日         第2話 君の為に